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なぜ人は短期投資に惹かれるのか

なぜ人は短期投資に惹かれるのか

投資の保有期間は2.8年

短期間で売買を繰り返す
株式や仮想通貨、FXは
「投資」ではなく「投機」です。

本来、長期で行う投資は
じっくり保有することによって
高いリターンを得られ

元本割れを起こす可能性が
低くなるという性質を持っています。

私がブログやセミナー
個別フォローで訴えているのは

投資信託を長期で保有して欲しい

という点です。

理想は20年以上
最低でも10年は保有して頂きたいと思っています。

ところが投資信託を買った人が
それをどれくらいの期間
保有しているのか調べてみると

約2.8年となっています。

政府が推奨する長期投資は全く浸透しておらず
多くの方が短期の売買を行っている現状があります。

なぜ人は短期投資に惹かれるのでしょうか。

この記事で・・・


自分には投機が合うのか、投資が合うのかが分かる


多くの人が陥る間違い

とはいえ、短期投資はダメで長期投資が正しい
という価値判断を行うことは出来ません。

ではなぜ私が一貫して
長期投資をお勧めするのかというと

ほとんどの方が
教育資金や老後資金など
長期的な資産形成を目的にしているからです。


長期的な資産形成の手法として
短期投資を取り入れているなら
それは間違いです。

長期投資と短期投資の
違いを確認しておきましょう。



投機では短期で結果が出てくるので
単純に「楽しい、面白い」です。

あくまでも楽しみでやる
趣味でやるのであれば投機はOK。

ただし投機の勝ちパターンは「市場の予測」。

つまり
値上がりするか、値下がりするかを
的中させ続けることが必要です。

確率論で考えれば
勝つか負けるか1/2。

2連勝するのは1/2×1/2。
3連勝は1/2×1/2×1/2。

という具合に
連勝を重ねるには最終的に
天文学的な数字となっていきます。

当然、一度の負けで
資産がマイナスになることもあるので

子どもの教育資金を用意してあげたい
豊かな老後を送りたい

という目的なら投機をやってはダメです。


それでも人は短期投資に惹かれるようです。

金融庁のデータを見ると
日本人の投資信託の平均保有期間は
たったの2.8年となっています。

POINT


・短期投資(投機)で勝ち続けるのは難しい
・教育資金や老後資金のためなら投機は間違い



 

ライフスタイルや目的に合わせて

本来、資産は長期で増えた方が良いのですが
人は遠い将来よりも目先のことに注目しがちです。

金融の世界でも、「毎月、分配金が貰える」と言われると
その分配金が利益では無いとしても
魅力的に見えてしまうようです。

この心理によって一時期
圧倒的に販売されたのが
「毎月分配型」の投資信託です。
※下記リンク参照


例えば1000万円を短期で投資して
50万円儲かった、損した、といって
すぐに結果が出る。

一方で、例えば毎月5万円を
30年積立てたら1800万円。

これが年率リターン5%で
運用できたと仮定すると
1800万円が4100万円になります。

7%なら6100万円になります。

1800万円が何倍になるでしょうか?

長期投資では過去
このような実績が
出ているわけですよね。

※下記リンク
説明資料-金融庁「平成29年2月24日」
(4/8ページ)参照

上記の例だと
1%で1000万円もの利益の差が開くんですが

仮に短期投資で1000万円の利益を出そうと思ったら
原資は1~2億円は必要です。

どちらが私たちのライフスタイルや
資産形成の目的に合っているでしょうか。


POINT


・自分のライフスタイルや目的に合わせた投資を



本屋さんで高く積まれる指南本

書店で平積みされている
投資本のタイトルを見ると

「主婦が株で●億円稼いだ!」
「FXで日給100万円!」
「資産●億サラリーマン!」

といった類いのものが大人気のようです。

「長期でコツコツ資産形成」
「30年後にお金が増える」
「長期投資には保険も必要」

こんなタイトルをつけても
まず売れないし
そもそもスポンサーが付きにくい。

彼らもビジネスなので
売れるタイトル、売れる内容の
本を置きたいのは当たり前です。

では、こういった「投機本」に
書かれているのが嘘なのか?というと
そんなことも無いでしょう。

あくまで確率論ですから
必ず勝つ人、勝ち続ける人はいます。

10連勝する確率は1/2の10乗で
1000人に一人はいる計算。
20連勝も1000万人に一人います。

現在の口座数から考えると
SBI証券に1人
楽天証券に1人ずついるという確率。

しかし大切なのは
短期投資の勝ち方には再現性が無い、ということ。

つまり、真似ができないわけです。

どれだけ政府が長期投資を推奨しても
10年後も20年後も同じような本が
売れているでしょう。

でも、著者は変わっていると思います。

POINT


・短期投資の勝ち方に再現性は無い


まとめ

投機はラッキーで勝ち
本物の投資はスキルで勝つ

投機で勝つ人は常にいる中で
どうしてもメディアやSNSでは
それが派手に取り上げられます。

一時期、「億り人」といって
仮想通貨で1億稼いだOLの方が
話題になっていました。

それでもほとんどの方にとっては
時間をかけて確実に資産を増やしていく
長期投資が向いていると考えています。

自分のライフスタイルと目的を整理して
しっかり資産形成をしてきましょう。


まとめ


・派手な投機より、確実な投資を




今回も最後までお読み頂き
ありがとうございました。

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