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「経済成長」って何?

「経済成長」って何?

短期投資は「相場の予測」を当てる。

長期投資は「世界経済の成長」に乗る。

短期と長期では勝ちパターンが違います。

今回は「経済成長」について説明します。

企業の目的は「利潤の追求」

企業は何のために存在しているのでしょうか。学校では「利潤の追求」と学びました。日本では、この利潤の追求というものを、卑しいことのように考えてしまう傾向があります。しかし、利潤の追求は決して卑しいことではありません。私たちがもつ「より豊かに、より便利になりたい」という万人共通の欲求をかなえるために、企業は利潤を追求してくれないと困ってしまうのです。

企業が儲かる仕組みを考えてみましょう。

適当に商品やサービスを作って「買って買って!」と言っても、そう簡単にお金を払ってはもらえません。では、私たちはどんなときに大切なお金を支払って商品やサービスを購入するでしょうか。それは、それを購入すれば「今よりも便利に、今よりも豊かになれる」と感じたときです。

企業はこの仕組みを分かっているので、私たちが「より便利に、より豊かになる」ような商品やサービスを必死に考え出し、提供しています。例えば、今や世界中の人が愛用している「携帯電話」の変遷を見てみましょう。

携帯電話で分かる経済成長



1985年、当時世界第一位の時価総額を誇ったNTTが発売したのが『ショルダーフォン』です。外で電話が出来ると言うことで多少話題になったようですが、普及率は当時わずか0.2%でした。

2000年前後には「カメラ機能」「Eメール機能」などが登場、普及率は50%に達します。それから10年も経たないうちに「スマートフォン」が上陸。将来、携帯電話からボタンが無くなる、という都市伝説が現実となり、今やスマホを持っていない人を見かける方が珍しくなりました。

なぜ、ショルダーフォンは誰も買わなかったのに、スマホは世界中の人が買ったのか。これが「より便利に、より豊かに」が実現した一例です。アップル社は、自社製品を通して消費者の欲求を世界で最も叶えているからこそ、現在世界一の時価総額を誇っているということです。

そして、これは携帯電話だけの話ではありません。自動車、家電、AIなどなど、今も世界中の企業が競って便利さ、豊さを提供しようと努力しています。

少なくとも過去200年は右肩上がり

資本主義という仕組みの中で、企業は利潤を追求します。利潤を得るには、消費者に便利さ、豊かさを提供しなければいけません。この競争に負けた企業は、次々と脱落していきます。こういった経済活動の結果、株式の価格は長期的には下記の図のようになっています。




将来を約束するものではありませんが、少なくとも過去200年、株式の価値は長期的に右肩上がりとなっている事実があります。この右肩上がりこそが「経済成長」です。

短期投資は相場の予測、長期投資は経済成長。

これからも世の中が少しずつでも便利に、豊かになっていくと信じられるなら、短期よりも長期投資が向いていると言えます。

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