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自己紹介②

退職勧告から独立まで

通常、多くの保険会社は入社2年間を「新人期間」と位置づけています。

私の所属していた会社では、この2年間の成績によって「課長」「営業担当課長」「係長」「主任」の4段階の役職が与えられます。「課長」や「営業担当課長」になれるのはごく一部のスーパースターのような方々で、一般的には「係長」になれれば及第点。「主任」止まりだと正直向いていないよね、という評価でした。

実際、主任止まりでは新人期間明けからのお給料はかなり厳しい額となるため、多く方がここで退職していきます。

ところで、主任にすらなれず役職が付かない、いわゆる「平社員」というコースも稀ながら存在します。
これは新人2年間の成績が全く振るわず、現実的には全く保険業に向かない人、という評価となります。

私が新人期間明けに受けた「退職勧告」というのは、この平社員コースよりもさらに下、本当に最低の評価なのでした。私の在籍していた支社では、史上初だったと聞いています。
(大体の方は、そんな成績だったら2年を待たずに辞めていく)

こんな状態でも私が保険業を続けた理由はただひとつ。
この職業が「顧客の問題解決の手助けができる」と頑なに信じていたからです。

しかし私には、そもそも問題解決を望む顧客に「出会う術」が全くありませんでした。

こんな、成功の「せ」の字も無い私が出会ったのがセミナー講師という手法だったのです。

セミナー講師募集の案内

退職勧告を受けた後もしぶとく保険業を続けていた私の元に、会社からある案内が届きます。

「我が社が世界的に展開する金融教育プログラムの、日本人向け講師を募集する」

条件は、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士2級以上を保有していること。
書類審査の後、役員面接や実技などの試験があるとのことでした。

当時、支社内にFP技能士を保有していた者は私しか居なく、支社長の面子もあり受験することに。

後から分かったのですが、私のように成績不振の人間は大幅な減点から審査がスタートしていました。

しかし、書類が1枚ずれていたのか、なぜかは分かりませんが運良く試験に合格し、世界的金融教育プログラムの滋賀県唯一の認定講師という立場を獲得することができたのです。

そこから、既存のお客様にご友人を集めて頂く「ママさん向けマネー講座」、会社から紹介される従業員様向けの「退職金セミナー」など、多くの方の前で自分自身の金融知識をお伝えする活動がスタートしました。

参加下さった方からは「是非、堀田さんに個別に相談したい」という声を頂き、単なる保険営業ではなくファイナンシャルプランナーとしてお付き合いが始まる。保険はあくまでも問題解決の手段であり、私の提案したプランにお客様も喜んで加入して頂く。そして、周りの大切な方をご紹介頂く。

それまでの私の保険人生からは考えられないような、新しい世界が広がっていきました。

顧客の問題解決に貢献する

セミナー参加者の中には、問題意識をしっかりと持っている方もおられる一方で、何が問題なのかは分からないけどとにかく今のままではいけない、という危機感をお持ちの方もおられます。

どちらかといえば後者の方が多く、私のセミナーを聞いてみて初めて「我が家の問題はここだったのか!」と気づかれます。それもそのはずで、日本の金融教育のそもそもの課題として「金融教育を受けたことが無い」という国民が全体の90%を超える、という点が挙げられます。
※出典:金融広報中央委員会「金融リテラシー調査/2019年」

多くの方が「お金のことはよく分からないし…」「なんとかなるだろう…」という、半ば逃げの姿勢となってしまうのも無理はありません。

私がセミナー講師として活動をしていく中で、こういったお客様と出会い、今まで気づかなかったお金の問題が顕在化され、実際に解決に向けて仕組みが作られていく。ひとつでも多くの家庭に「お金の知識」をお届けしたいと伝えると、大切な方にご紹介が広がっていく。

全く売れない時代から思い描いていた理想の姿。
自身の取り扱う金融商品を通して「顧客の問題解決に貢献する」活動を、セミナー講師という立場を通してようやく実現できるようになりました。

総合保険代理店として独立

次の課題は、「自分に万一の事があった時、FPとしてお客様をフォローできない」ということでした。

私の在籍していた外資系保険会社は社員の定着率が非常に低く、入れ代わり立ち代わりの状態。
一部、圧倒的な売上を叩き出す方もいたのですが、あくまで「保険を売るのが上手」なだけで、その人間性には甚だ疑問を感じていました。(失礼)

私に万一があった場合は、お客様には支社内のメンバーから「ランダム」で新たな担当者がつくシステムになっており、これではお客様に迷惑がかかる可能性がある。お客様がどんどん増えていく中で、私にはそんな新たな課題が出てきたのでした。

間違いなく安心をお届けするためには、組織全体としてお客様をお守りする必要がある。
そのために私は、信頼できるメンバーだけで新たな組織を創っていく、そういったことを考えるようになりました。

長くなりすぎたので詳細は割愛しますが、求めれば与えられる、という言葉があります。
現在では良いご縁が繋がり、選択理論心理学を学び同じ志を持つ仲間とともに、総合保険代理店として独立。

20-40代の子育て家庭の課題や疑問に特化した「子育て世代専門ファイナンシャルプランナー」として活動を続けています。

今後の活動について

以上、長々しい経歴紹介をしてしまい失礼しました。

読んでくださった方はお分かりの通り、私が今もこの職業を続けているのは奇跡でしかありません。
ご縁がありお客様になっていただいた方はもちろん、大切な方をご紹介いただいた方、応援してくださる協力企業・団体様など、本当に多くの方のお陰で今があります。

私に出来る恩返しは、今後もこの職業を続けていくこと。
そして、その為に一人でも多くの方に情報発信し、お金、投資、保険といった金融知識を広める活動を続けていくことです。

当ブログでは、特に20-40代の子育て家庭の方に知っておいてほしい金融知識や、関連するニュースなどを発信していきます。

これから宜しくお願い致します。

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